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半径2m以内の弱視の世界

子供のころから弱視でした

投稿日時:2023/05/17(水) 21:29

小学校で最初の視力検査の時に一番上の大きな文字や図形が見えませんでした。
そうしたら少し前に出されて検査を受けたので皆に笑われてしまいました。
そこで次回からは検査盤の前を移動して検査に鵜買うときに一番上だけを記憶して検査をうけましたのでそれからは高校卒業まで左右の裸眼の視力は0.1でごまかしていたのです。
私は昭和20年生まれでまだ戦争が終わっていませんでした・。
戦後まもない小学校の教育では黒板の文字を必死にノートに写さなければならないとい
うわけではなく黒板の文字が良く見えなくても大丈夫でした。ちなみに私は背が高いほうなので座席は後ろのほう。
もちろん困ったこともありましたが。

3年生くらいのとき新宿御苑に写生に行ったときが一番いやなおもいでになりますね。
どこかの気色をスケッチしなければならなかったのですが、図工の先生は私の絵を見て幼稚園児のようなものではだめだということでなかなかOKがでません。
OKをもらった同級生が次々に公園内で遊んでいるのに私だけが描きつづけました。
大きな木はわかるけれど枝や葉の細かい様子はわからないのでどんなに工夫してもやはり幼稚園児が描いたものにしかなりません・
情けなくて涙がでてくると余計に景色がよくみえません。
図工の先生は「できなければ学校に帰るバスに乗せない」と言って同級生と一緒に遊んでいるし。
最後は私はあきらめて絵を描くことをやめて時間が過ぎるのをまっていました。
「絶対にバスに乗せてもらい学校に帰れるはずだと思うけれど、もし一人で残されたらいつまでもここに座っていよう。」

もちろん皆と一緒に学校に帰れましたよ。

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