高橋正視のホームページ

◎はじめに

日本中央競馬会（ＪＲＡ）では、2002年６月から新馬券「３連複」を発売しています。
この「３連複」という馬券は、１～３着までに入線する３頭の馬を、着順に関係なくすべて当てるという馬券です。
３頭の馬を選ぶのは難しく、的中率は低くなるのですが、人気の馬が絡んでも100倍以上の高配当になる場合が多く、人気のある馬券の一つになっています。

「３連複」の馬券は、2003年末までは約１年半分の5,272レースだけしか発売されていないので、３連複馬券の購入作戦に必要なデータはまだ十分ではありません。

しかし、「複勝式」という馬券があります。この馬券は、３着以内に入る１頭の競走馬を当てる馬券です。「３連複」の馬券は３着以内に入る３頭の競走馬を当てる馬券ですから、「複勝式」と「３連複」の馬券の間には何らかの関連があるはずです。

筆者は、1986年～2003年の18年間のレースについて、複勝オッズと１～３着に入線する競走馬の関係をさまざまな角度から分析して「複勝・３連複連動理論」というパソコン用のソフトを開発しました。このソフトは、(株)ターフ・メディア・システム主催の第５回ＪＲＡ－ＶＡＮ競馬ソフトコンテストに応募しました。
本書では、1986年から2003年までの18年間の61,198レース、延べ競走馬総数756,916頭の競走成績を用いて、その理論の一部を解説したものです。
競馬にはあまり詳しくないという初心者の方でも、「複勝式」のオッズを見るだけで、「３連複」の馬券を楽しめる方法を紹介してあります。また、騎手や調教師についての豊富なデータも掲載してありますので、迷ったときには参考にしてください。
なお、本書はイデア出版局が提案する投資型出版で制作しました。一般からも資金を集めて出版するシステムです。本書では筆者の母の「高橋文」がスポンサーになってくれました。最近は痴呆気味の母ですが、この本が売れれば、また元気な母に戻ってくれるのではと願っています。