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半径2m以内の弱視の世界 2023/5/13

白杖を持っている人が困っているときは?

 written by 高橋 正視 投稿日時:2023/05/13(土) 21:32

何か共通の動作があるのかしりませんが、私は立ち止まって白杖を少し持ち上げて周囲をキョロキョロしていますね。
そうしているとどうしたのですかと親切な方が声をかけてくれます。
道がわからなくてどちらに行けばよいのかわからないときは近くを歩いている人に聞きますが通行人が多いときは適当な人を探せないので。

新潟大学の学生さんたちに私は全盲の方より歩くのが遅いんですと説明したら意外に思った人が多かったようです。少し見えるのにね。
全盲の方は人差し指が長くなったような白杖を上手に操作して安全に歩く訓練をしていますが、私の白杖は「見せ杖」。
多少の障害物は探せますが完璧ではありません。それで少し見える情況を頼りに慎重に歩くので遅いのです。
私は右側がほとんど見えないので時々顔を右側に向けて歩くので少しふらふらして歩いているように見えるのかもしれません。
歩いているときにこの先に障害物がありますよと声をかけてくれる人が多いし横断歩道を歩いていたら青信号が点滅しているので急ぎましょうと腕を掴んで移動を助けてもらうこともあります。
歩いている白杖の人になかなか声をかけられないと思うのですがよほど私は危なく歩いていると思われるのでしょう。

実は私は小学生のときに白杖で歩いている人に声をかけたことがあるのです。