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半径2m以内の弱視の世界 2023/5/10

日常生活用具に補助

 written by 高橋 正視 投稿日時:2023/05/10(水) 07:13

自治体により対象品目の制限や補助額の上限がありますが、原則は利用者1割負担くらいで日常生活用具の購入が可能です。
私が最初に購入したのは白杖で定価は7,500円くらいでした。
2本あるスキーのストックに比べて高いなと思いましたが必要だし安く買えるのですぐに注文しました。
なお安く買えるのは本体だけです。新潟大学で全盲の方がデモを行って説明したように一人で安全に歩くために白杖の先につけている部品は3,500円くらいのようですがこれについての補助はありません。修理などの費用も全額負担です。

次に私が買ったのは拡大読書器( 198,000円)です。
同じような形や機能のタブレットと価格との違いは何かなと思いたくなります。
特に落としたわけではないのですが目が悪いので本など重いものを画面の上にたくさんのせてしまってひびが入ってしまいました。地震の時に何か落ちたのかも。
2,3万くらいで画面の交換をしましたが今度は私が畳の上においてあった読書器を足でふんて壊してしまいました。
買ってから8年間は新しいものが買えないのでそのままにしています。
その後は音声読み上げ用ソフトとかA4用紙の文字をカメラで撮影してOCR認識して読み上げるものも買いました。
これらは便利で今でも時々使っていますが、操作法を理解するのが難しいので簡単な操作しか行っておらず使いこなしているわけではありません。
最近購入したのは音声時計です。
定価は1万7千円くらいですが2,3千円くらいで買えました。
この時計が買えることはかなり前からしっていましたが携帯で時刻がわかるので必要ないとおもっていました。
マラソンの練習のため昨年の夏から障害者スポーツセンターの運動場で一人で走るようになりました。
幸いなことに左目の下が少し見えるので0レーンの赤い線を見ながら1レーンを走れるようになりました。
1周200mの短いトラックを回っていると何周走ったのかわかりません。
それで音声で知らせるカウンターのようなものがないかと私の障害者支援担当の方に聞いてみました。
そうしたら音声時計はボタンを押さなくても10分経過とか20分経過とか知らせてくれますよと。
1周1分20秒前後で走っているのでその情報でも何周走っているのかわかるのですぐに購入しました。
この時計で5キロの25周や10キロの50周を間違えなく走れるようになり4月の佐渡トキマラソンのハーフを最後まで平均ペースで完走できました。

他にどのような日常生活用具があるのか私にはわかりません。